【子供でも分かる】上司部下の信頼関係をつくる「たったひとつ」の大切なこと

上司と部下の信頼関係って目に見えません。耳にも聞こえてきません。

「私は部下に信頼されてます!」

なんて私は口が裂けても言えません。

毎日一緒に働いている部下でも腹の底などかんたんにはわかりません。

 

『部下と信頼関係を築くための○つの方法』みたいな話もあります。

部下の話を傾聴しようとか、部下を認めてあげようとか、そんな話です。

確かにいずれもその通りなのですが・・・こんなにいくつもの小難しいことを実行しないといけないのでしょうか?

 

親であれば小さな子どもにこう言います。

「知らない人について行っちゃダメだよ」

 

結局人ってものは、

自分が「知らない人」、自分のことを「知らない人」を信頼できない

ようになっているのではないでしょうか。

子供でも分かる当たり前のことです。

 

これは会社での上司部下の関係でも同じだと思います。

「信用」と「信頼」の違い(美容師の例)

例えばヘアサロンに髪を切りに行く場合。

初めて行くお店だったら、どんな人にカットしてもらいたいでしょうか?

腕のいい人、話しやすい人、容姿端麗な人、・・・それぞれ思いはあると思います。

いずれにせよ、スキルや能力(外見含む)の高い人にカットしてもらいたいですね。

私が初見のヘアサロンに行く場合は、とりあえず「店長」を指名予約します。

「店長」の肩書を持っている人であれば、何かしらのスキルが高いと「信用」できるからです。

「信用」とは、
こちらから一方的に抱く相手への評価です

「接待を伴う飲食店」に行く場合は、お店のHPをチェックして、とりあえず一番人気のキャストを予約する方もいるでしょう。

これもトーク力やキャラといったスキルを、一方的に「信用」しているからです。(人気No.1なのにルックスがイマイチの場合、その期待はますます高まることでしょう笑)

 

最初は一方的な「信用」で指名した美容師さんですが、何度かお店に通ううちに仲良くなっていきます。

お互いの話をすることによって、人柄もわかってきて打ち解けていきます。

共通の知人がいたり、家が近所だったり、そんな話をしているうちに、一方的だった「信用」がお互いの「信頼」に変わっていきます。

「信頼」とは、
相互のやりとりによって生まれる、人として信じられる気持ちです

 

優秀な接客業の人は、まずはお客様から「信用」されるためにスキルを磨き、一度コンタクトできれば、次は「信頼」されるために人間関係を築いていくというプロセスを踏んでいます。

できる営業マンは「商品よりも人柄を売る」ということです。

「信用」できるけど「信頼」できない上司

お客様と日々接する仕事の人は当たり前にできていることでも、上司と部下という人間関係しかない会社の中では、そんな当たり前のことを忘れがちです。

有能な上司は「信用」できても「信頼」できないということもあります。

能力が高いから黙って指示に従っておけば間違いはないけど、意見も相談もしづらい・・・みたいな上司もいるでしょう。

そんな職場は、仕事の成果は出せるかもしれませんが人間関係が殺伐としそうです。

お金のためだと割り切って働いてくれる部下ばかりならいいのですが、働きがいや自己成長を望む部下にとってみれば、かなり息苦しい職場かもしれません。

そんな職場の上司が、

「チームでは信頼関係が大切だ!ちゃんと私に報連相するように!」

なんて一方的に指示してきたら・・困惑してしまいます。

 

仕事をしながらいちいち「信用と信頼の違いとは?」なんて考えたりはしません。

この手の勘違い上司は「信用されること」と「信頼されること」を無意識に混同しているのだと思います。

 

職人の世界では「背中を見て学べ」という考え方もあります。

部下が上司の背中を見て”自ら学ぶ”のはよいことですが、だからといって上司を「信頼」するかどうかは別の話ですよね。

 

仕事はできないけど正直者でやさしい上司もいます。

仕事に関しては「信用」できませんね。

黙って指示に従っていたら後でロクなことになりません。

課長の指示で資料を作ったのに、部長にひっくり返されてやり直しとか・・・

では「信頼」はできるでしょうか?

できるかもしれません。仕事と関係ないプライベートの相談なんかでは頼りになるでしょう。

でも、会社が求めているのは、部下に好かれる管理職よりも、成果が出せる管理職です。

どんなに人柄がよく部下に好かれる上司でも、仕事で成果が出せなければ、結果的に部下を不幸にしてしまうのです。

「信用」できないけど「信頼」できる上司も、やはり会社の中では肩身の狭い存在なのです。

見て聞いて知ってほしい

私が仕事をするときに、とても大切にしている言葉があります。

見て聞いて知ってほしい

(「承認欲求」という言い方もありますが、学問的な言葉は日々意識したり行動につなげたりしづらいので好きじゃありません)

常に「部下はこう思っているんだ」と意識しながら、日々のコミュニケーションをするようにしています。

実際部下がそう思っているかどうかはわかりません。

これは私が部下と信頼関係を築くために気をつけている「心がけ」です。

部下が毎日どんな仕事をしているのか、できる限り、見て、聞いて、知ってあげる努力をするのです。

「忙しくてそんなヒマがない!」と言うのは上司の言い訳です。

仕事の優先順位を間違ってます。そして仕事がヘタクソなだけです。

だって上司にとってこれ以上大切なことって何があるのでしょうか?

 

仕事だけではなく、可能な限りプライベートについてもお互いの話をするように、私は心がけています。

若い社員にはプライベートのことは聞きづらいですが、ゲームとかアニメとかその辺は私も詳しいので、仕事以外の共通の話題はいくらでもあります。

共通の話題がなくても、こちらから何でも聞けばいいのです。

「今、一番オススメのお菓子って何?」とか、そんな話でもいいでしょう。

コツコツと時間をかけて懐に入っていく作戦で笑

部下との信頼関係を築くためには、スキルや知識は必要ありません。

見て聞いて知ってほしい

あまり小難しく考えずに、この言葉だけを日々意識してみてはどうでしょうか?

部下を何とか変えようとするのではなく、上司自身がほんの少し変わる努力をすればいいだけです。

青葉

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青葉