会社人生で学んだ「働き方」と「生き方」

不祥事は“善意のズレ”で起きる|ダメな会社と決めつけられない理由

不祥事は“善意のズレ”で起きる|ダメな会社と決めつけられない理由

こんにちは、皆さん。日々の業務、お疲れ様です。

今回は企業の不祥事について、少しお話させていただきます。

不祥事を起こす会社は本当にダメなのか?

今も昔も、企業の不祥事は後を絶ちません。

大企業でさえも、信じられないような問題が続出しています。 優秀な社員が多く、組織やプロセスがしっかりしているはずの会社で、なぜこのような事態が起こるのでしょうか?

結論からいうと・・・ 「不祥事を起こす会社=ダメな会社」という考え方には、少し違和感を感じます。

もちろん不祥事は問題であり、許されるべきではありません。 しかし、実感としては「そんな単純な話じゃないんだよな…」というのが正直なところです。

不祥事は、悪意から生じることが多いのではなく、現場が「よかれと思ってやった結果」の積み重ねから起こることが多いのです。 この点が外からは見えにくいところだと思います。

現場での“善意”の調整

不祥事のニュースを見ていると、「隠蔽した」「改ざんした」「ルール違反をした」というイメージが強いですが、現場では実際には「ちゃんとやろうとしていた」ケースも少なくありません。

■現場のリアル①:「止めないことが正義」になっていく

製造や品質管理の現場では、「再検査すべきだとわかっているが、納期に間に合わないため進めざるを得ない」という状況がよくあります。 外から見るとグレーですが、現場では「責任ある判断」とされることも。

理由はシンプルで、「止める方がリスクが大きい」という認識です。 ここには悪意はほとんどなく、「なんとか回そうとしている」という姿勢が見えます。

■現場のリアル②:「よかれと思って簡略化する」

現場では、小さな問題が発生しても、報告書を書くなどの手続きが面倒なので「吸収しておこう」と判断することが増えます。 これも業務を止めないための善意の最適化なのです。

■現場のリアル③:「品質は問題ないはず」という経験則

企業の現場では、「今まで問題がなかったから今回も大丈夫だろう」といった判断が行われることもあります。 これは不正ではなく、経験則に基づく善意の判断です。ただし、これが後々のズレにつながることもあるのです。

不祥事に至る原因

現場には次のような共通する構造があります。

1. 現場への多重な期待:品質、コスト、納期など、すべてを同時に求められる。

2. 報告することでコストが増える:軽微な問題でも報告すると手続きが増え、業務が止まるため、現場で吸収する方が合理的とされる。

3. 正しさより“回すこと”の評価:現場を回す人が優秀として評価されるため、「止めない判断」が積み上がる。

不祥事=ダメな会社とは限らない

ここが一番大事なポイントです。

現場感覚からすると、不祥事があることが必ずしも組織の崩壊を意味するわけではありません。

理由は以下の通りです:

• どの会社でも起こるリスクがある:特に大企業は複雑さゆえに、リスクが内在します。

• 現場は悪意ではなく善意で動いている:多くは「ちゃんとやろうとしてズレる」という構造なのです。

• 重要なのはその後の対応:隠すのか、改善するのか、構造を変えるのか。ここで企業の質が分かれます。

「不祥事のサイン」と対策

現場で不安を感じるサインには次のようなものがあります:

• 「問題ありません」との発言が増える。

• 例外が日常化する。

• 報告が遅れる。

まとめ|現場から見ると違う景色

不祥事は外から見ると事件ですが、内側から見ると「よかれと思った判断の積み重ね」であることが多いのです。

それゆえ、重要なのは悪意があったかではなく、どこで構造が歪んだのか、そしてその歪みを止める仕組みがあるのかという点です。

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