本日、発売日当日に購入した仮面ライダーガッチャードの変身ベルト『バンダイ:DXガッチャードライバー』ですが、どうもカードがうまく反応してくれない。

ライドケミートレカが読み取れたり、読み取れなかったり・・・

その原因がわかりました!

カードを差し込むスピードが速すぎても遅すぎてもダメとか言われていますが、それはただの対処療法であって、そもそもの原因ではありませんね。

たまたま私の購入したベルト固有の問題かもしれませんが、同じ症状で悩まれている方の参考になれば幸いです。

左右レバーで動くギミックのガタつき

私の場合は、レバーで動くギミックの左右にガタつきの差がありました。

左右レバーを同じ力で軽くガチャガチャと動かしてみたところ、向かって左側のギミック(透明な扉みたいな部分)にガタがあります。

下記の部分です。

左側のカード読み取りエラーが多かったのですが、この左側ギミックのガタつきが、カード読み取り不良の原因のようでした。

ガタつきの左右の差については、こちらの動画をご覧いただければわかりやすいと思います。

部品をバラして確認した訳ではないので、扉のギミックとカード読み取りセンサー部分の構造的な因果関係まではわかりませんが、現象としては左右の扉のガタつきに大きな差があるのが事実です。

カードが読み取れないときの対応方法

左側ギミックがガタついているので、カードを指す前に、指先でトントンと左側レバーを押してやればうまくいきました。

逆に、軽く引くとカードを読み取りません。

つまり、ガタついた部分が、向かって左側に寄っているとカードが読めない、右側(本体中央側)に寄っているとカードが読み込める、そういうことです。

私の場合はこれでうまく読めましたので、同じ症状の方がいらっしゃれば、こちらの動画を参考にお試しになってみてください。

(再度申し上げますが、部品をバラして内部構造を確認した訳ではありませんので、指先トントンがカード読み取りにどのように影響しているのかはわかりません。ひょっとしたら全然関係ない構造で、たまたまうまくいった可能性もあります)

これって初期不良品なのか?

とりあえずバンダイお客様相談センターにメールは入れましたが、電気系のトラブルではないので、「不良品ではありません、そういうものです」と言われそうな気もしています。

でも、この左右のガタつきの差は、いくら玩具とはいえ工業製品としての精度が悪すぎると感じています。

大人が、慎重にコツをつかんで扱うモノならまだしも、子供がガチャガチャと遊ぶものですよね。(ガッチャードだけに笑)

私が推測するに・・・

① お互いが干渉することによって稼働する部分の部品を、設計上は問題のない寸法で設計
② それぞれの部品を設計寸法通りに生産はしているが、とても微妙な寸法誤差が発生
③ ところが干渉しあう部品それぞれの寸法誤差によって、”最悪の組み合わせ”となった場合に、ガタつきが大きくなる
④ ガタつきが大きいものの中に、カードの読み取りエラーが発生するケースもある

あるいは、単純に組み立てがうまくできていない可能性もあります。部品を組み立てて、ちゃんと組まれているか確認するための治具に問題があるとか・・・

大量生産しちゃった後、販売直前には、おそらくバンダイ社内でも問題になっていて、だから大慌てで「注意書き(カード挿入のコツ)」の紙を差し込んだのではないかと。製造業ではよくある話かな。

バンダイ側でも対策は絶対に打ってくるはずなので、もうしばらくしたらこのトラブルは収束するはずです。

あくまで個人的な推測ですし、原因はいろいろ思い当たりますが、結果として「カードがうまく読めない」では、不良品と呼ばれても仕方ないですね。

にしても、ちゃんと完成品全数検査してから出荷してるんですかね~

正直、この程度のガタつきなら、バラして調整すればなんとでもなりそうなのですが、一度バラしたら交換とかしてもらえなくなるので、当面このまま様子を見ようと思います。

(23/9/8追記)交換品と比較してみたらやはり・・・

バンダイお客様センターから連絡があり、新品交換していただけることになりました(^^)

数日後、お詫び状と共に丁寧に梱包されて本体部分だけが送られてきました。

早速、不良品と思わしき私のドライバーと交換品を比較してみたところ・・・

あきらかに左側のギミック(内側の透明の扉)のガタつきに差がありました。

同じ力でレバーを軽くガチャガチャしても、交換品の方はほとんど動きません。

左右のガタつきの差もありません。

当然ながらカードの読み込みもほとんど問題なし!一件落着!

こちらが不良(?)品と交換品を比較してみた動画になります。

ただし、良品とはいえカードの挿入には多少のコツは必要です。

挿入するスピードと角度です。

真上からストンと落とすようにカードを挿入しないと、良品でも読み込みエラーが発生することがあります。

 

それと気になるのは・・・しばらく使ってから、またガタつき⇒読み込み不良が発生しないかってことですね。

何しろ対象年齢3歳以上のおもちゃなので、小さなお子さんがガッチャンコガッチャンコします。カードが折れ曲がることもあるでしょう。

よくよく考えてみたら、バンダイさんはその辺も考慮して設計していて、多少カードが読みにくくなることを承知で、部品の合わせ部に余裕と強度を持たせた設計にしているのかもしれません。

もっとポジティブに考えれば、小さな子供が最初はうまくカードが読み取れなくても、だんだんコツをつかんで、うまくカードが読み取れるにようになってよろこぶ姿をイメージしているのかもしれません。

うーん、やっぱりバンダイ製品はすばらしい!(と自分では納得しています)

ただ、カードの読み取りに少々コツがいる点は「良品なのか?不良品なのか?」の判断が難しいところではあります。

しかしそれを決めるのはメーカーではなくてお客様なのです。

そこを誤解している会社や、頭ではわかっていても業務プロセスに落とし込めていない会社が、世の中にまだまだたくさんあることを、私は仕事柄よく知っています。大企業ですら、です。

お客様の価値観や製品の使い方が大きく速く変わっていく今の時代、玩具メーカーさんも「交換品で無駄なお金と人手を使っちゃったな」程度で済んでいる今のうちに、一度しっかりと”製品品質のあり方”に向き合ってみた方がいいのかもしれませんね。