社内で組織が対立!ケンカをやめて!|ライン部門とスタッフ部門【青葉の働き方】

会社には「ライン部門」と「スタッフ部門」があります。
「ライン部門」というのは、会社の製品やサービスに直結した部門で、実際に利益を生み出す部門です。例えば営業や開発、生産といった部門です。
「スタッフ部門」というのは、ライン部門をサポートする部門です。例えば人事や総務といった部門です。
この「ライン部門」と「スタッフ部門」なのですが、社内でよく対立するんです。なぜ対立するのでしょう?どうすれば仲良く仕事できるのでしょう?「ライン部門」は成果がわかりやすく「スタッフ部門」はわかりにくい傾向があります。このことが、社内のパワーバランスを崩してしまい、いろいろな問題を引き起こすのです。

困った会社員

営業の連中は何考えてんだ!?

社長困った

また経営企画部が無茶言ってきやがった・・・

会社の中ではよく聞こえてくる声ですね。

あなたの会社では、対立する組織ってありませんか?

人間関係は良好でも、仕事となると組織間で対立するようなケースって、どこの会社でも見られる光景です。

組織が大きければ大きいほど、そういった対立構造ってあるのではないでしょうか?

今日は、

犬猿の仲の部門が仲良く仕事するにはどうすればよいか?

私の実体験をお話します。

ラインとスタッフとは?

私の会社でよく見られる対立は、

ライン部門とスタッフ部門の対立

です。

ライン部門、スタッフ部門という言葉、あまり聞きなれない方もいると思いますので、超簡単に解説します。

ライン部門というのは、会社の製品やサービスに直結した部門で、実際に利益を生み出す部門です。

たとえば、営業部門です。

営業部門には営業担当者が所属しており、実際に営業活動を行っています。

製品を販売することで利益を生み出しています。

生産部門もライン部門のひとつです。

作業者が実際に製品を作っています。つまり、製品を作るという主要な業務を実行しています。

製品を作るということで、これもまた会社の利益に直結した仕事です。

この説明だけではちょっとわかりにくいかもしれませんね。

スタッフ部門というのは、ライン部門をサポートする部門です。

たとえば、人事部や総務部などです。

人事部や総務部は、直接には利益を生み出しません。でも、利益を生むライン部門をサポートすることによって、間接的に利益を増大させます。

社長を直接サポートする経営企画部みたいな部門もスタッフ部門です。

直接利益は生み出しませんが、経営をサポートするという意味で重要な仕事ですね。

どうでしょう?

ライン部門とスタッフ部門の違い、なんとなくイメージできましたか?

青葉

軍隊で言えば、戦闘部隊がライン部門、作戦参謀がスタッフ部門ですね

ある程度大きな企業になると、もう少し組織構造がややこしくなってきます。

ライン部門である営業部門の中に、営業管理部とか営業企画部なんて営業のスタッフ部門があったりします。

これら営業のスタッフ部門は、営業担当者をサポートすることに特化したスタッフ部門です。

ラインとスタッフの対立

うちの会社では、ライン部門とスタッフ部門がよく対立します。

私の会社で起こった事例をご紹介します。

実際の組織名称や仕事の内容はちょっとややこしいので、シンプルにしてお話します。

私の会社はとある製品を作って販売しています。

製品というものは、適当に作って適当に売っても利益は出ません。

新製品を発売する前は、製品の販売価格をいくらにするのか、製品を作るのに必要な製造コストはどのくらいにするのか、をしっかりと考えます。

「この製品は1000円で販売しよう!製造コストは700円におさえて、300円の利益を出そう!」

って感じですね。

これは会社にとってはとても重要なことなので、経営会議や役員クラスが出席する会議で議論されます。

ところがですね、この製造コストってやつがなかなかやっかいなんです。

1000円で販売したいと思っていても、作ってみたら製造コストが1500円かかりました、なんてことがあるんです。

だからといって、700円の製造コストで無理やり作ってみても、

「こんな安っぽいのは1000円じゃ売れない!」

となるわけです。

だから、製品開発部門や調達部門はヒーヒー言いながら製造コストを下げる努力をします。

安い材料で試作品を作ってみたり、材料の販売会社と価格交渉したり・・・と懸命に働くのです。

そんな製品開発部門や調達部門は、ライン部門です。うちの会社では、”現場” と言ったりもします。わが社の製品と利益に直結する仕事をしています。

新製品を開発しているときには、経営者から日々プレッシャーをかけられます。

「今の製造コストはどのくらいだ?」

「発売日までになんとかなるのか?」

「いつまでに製造コスト目標を達成できるのか?」

まあ、どこの会社でも同じでしょうね。

こんな経営者とライン部門の間に入っているのが、製品企画部(仮称)です。

製品企画部は、経営方針や企業戦略を受けて、製品の販売価格や製造コストを考える部門です。

製品企画部の提案は、経営会議によって議論され意思決定されます。

よって実際の仕事としては、経営会議で使う資料を準備したり、現場の状況を調査したり、経営者の指示をライン部門に伝えたりします。

経営企画部の仕事は、わが社の製品やその利益に直結してはいません。

実際にやっていることは情報収集と資料作成がメインなので、製品企画部はスタッフ部門です。

製品企画部は、あれやこれやと現場に指示をしてきます。

「経営会議があるから、今の製造コストの状況を教えてください」

「製造コストを改善する計画を明日中に提出してください」

会社の利益に直結するライン部門は、製造コストを下げるために毎日忙殺されています。

そんなときに、資料作りの情報をくれ、と言われても、

「忙しいから後にしてくれ!」

と言いたい気持ちになります。

とはいえ、経営者の指示ですから断るわけにもいかず、イライラしながらも対応します。

ここまではいいんです。

製品企画部も経営者と現場の板挟みになりつつ、自分のやるべき仕事をやっているのです。そこはライン部門のひとたちも理解しています。

腹が立つのはここからなんです。(ちなみに私はライン部門所属)

ライン部門とスタッフ部門が大ゲンカを始めるのはこんなケースです。

スタッフ 「明日の会議で社長から製造コストの報告を求められてます。こんな資料を今日中に作ってもらえませんか?」

ライン 「今日中?まあ仕方ない・・・やりますよ。」

スタッフ 「とにかく時間もないし、お願いします。」

ライン 「はぁ・・・じゃあ今夜頑張ってみます・・・」

翌日。

スタッフ 「この資料じゃダメだ、って社長に言われました。やっぱりこっちの資料を作ってもらえませんか?今日中に。」

ライン 「はぁ!?ふざけんな!」

あなたの会社でも似たようなことがあると思います。

ライン部門のスタッフ部門に対する不信感は高まるばかり。

一方、スタッフ部門はライン部門と経営者の板挟みで萎縮。

なぜこんなことが起こるのでしょう?

ラインとスタッフそれぞれの問題点(わが社の場合)

私の会社のケースではライン部門とスタッフ部門、それぞれ問題があります。

まずスタッフ部門。

とにかく言われたことだけ淡々とやる人が多いです。ビジネスパーソンではなく、単なる集計作業者や資料作成者。

本来スタッフは”作戦参謀”であるべきです。単なる経営者の使い走りではいけません。

経営者が正しい判断をするために、必要な情報を揃えて、アドバイスをするのです。

そしてライン部門が困っていることを吸い上げて、どんなサポートが必要か考えて、経営者に提案するのです。

経営者が何を考えて、何を決めようとしているのか?
そのためにどんな情報が必要なのか?
現場は何に困って、何を必要としているのか?

そこを先回りして考えなければなりません。

組織が大きくなると経営者も事細かに指示は出せません。指示に抜けやモレだってあります。

そこをカバーするのがスタッフの役目なのです。

スタッフは経営者とライン部門の板挟みになり、やがて萎縮してしまい、思考回路を停止します。

そうなると会社はおしまいです。

ライン部門にも問題があります。

ライン部門は、いわゆる花形職場とも言えます。まさに企業の最前線で利益を生み出している職場です。

だから熱意とプライドを持って仕事をしている人が多いです。

それはよいことですが、裏方であるスタッフ部門を見下している人が多いのも事実。

「現場は忙しいのに情報収集ばかりしやがって!」

「資料ばっか作って金になるのか!」

そんなことを言う人も少なくありません。

そして、スタッフからの指示は、やっつけ仕事として、何も考えずに右から左にさっさと流してしまいます。

ひどい場合は、余計な突っ込みをされないように、悪い情報を隠して報告したりします。

スタッフと関わるよりは、目の前に転がっている仕事を片付けて、とにかく利益を上げたいのです。

しかし経営者に直結したスタッフ部門に、このようないい加減な対応をして、経営者が正しい意思決定をできるはずはありません。

スタッフ部門が、ライン部門を適切にサポートすることもできず、ライン部門は自分の首を自分で絞めるのです。

ラインとスタッフが心がけること

スタッフ部門は、経営者とライン部門を直結する重要な部門です。また、経営者に一番近いところで働く企業の中枢です。

板挟みになるのはつらいこともありますが、それが仕事なのです。

でも利益を生まない部門だからと、卑屈になって萎縮することはありません。

ライン部門に腹が立ったら「ラインは筋肉バカ集団」と見下すくらいでよいです笑

スタッフ部門は筋肉を動かす頭脳であり神経なのです。

スタッフ部門の存在なしには、ライン部門は何もできないのです。

だからこそライン部門にナメられてはいけません。

現場の仕事をしっかりと理解してください。勉強してください。

経営者の考えを”先読み”して、正しい情報を準備し伝えてください。

そして経営者の指示はしっかりと腹落ちさせて、自信を持ってライン部門に展開すればいいのです。

中途半端な展開をしたら、ライン部門は間違った方向に向けて暴走します。

青葉

だってただの「筋肉」なのですから笑

「筋肉」であるライン部門は、筋トレするのもよいですが少しは頭も使いましょう。

スタッフが中途半端な指示をしてきたら、それを真に受けずに、ちゃんと現場の声を伝えなければなりません。

だって、現場のことはスタッフよりもラインの方がよく知っているのです。

現場を知らないスタッフを指導するくらいの気概を持ちましょう。

そして隠し事をしてはいけません。悪い情報ほど早く上にあげるのです。

経営者が最悪の事態を回避できるように、早めに舵を切れるように、現場の情報を伝えてください。

スタッフには敵意でなく、甘えの気持ちを持つくらいでいいのです。

ラインとスタッフの人材配置

これはうちの会社の悪いところですが、エース級の人財はライン部門に配置される傾向があります。

一方スタッフ部門は、新人やライン部門で使えない人が異動してきて配置されることが多いです。

スタッフ部門の管理職も、ライン部門で出世が止まった管理職が横スライドしたりしてます。

ライン部門の方が、会社の利益を生み出している部門だけに、成果もわかりやすく出世しやすいのです。

だから、ライン部門出身者が社内では要職を占め、エース級の人財をライン部門に持っていきます。

ライン部門とスタッフ部門のパワーバランスが崩れているように感じます。

企業は、社員が若いうちから、ライン部門とスタッフ部門の両方をバランスよく経験させなければなりません。

そして、成果がわかりやすいライン部門だけが評価されるのではなく、スタッフ部門が正当に評価される人事考課の考え方が必要です。

うちの会社はそこがイマイチなので、そこそこ利益を出しながらも、業界No.1になれないのだと感じています。

青葉

おっと、経営批判してしまった笑

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