【実例】職場環境の改善|人間関係が壊れた職場で席替えやってみた!【青葉の働き方】

今回の記事は、席替えによって職場環境を改善した私の体験談です。

職場環境の改善と言えば、ちょっと難しい話に聞こえますね。コンサルタントや企業が大きな取り組みの紹介をよくしていますが、この記事はそんな小難しい話ではありません。

青葉

実際に会社で管理職をしている青葉のリアル体験談だよ!

別の記事でもお話しましたが、8年ぶりに職場が変わりました。

変わったと言っても転勤とかじゃなくて、となりの職場に異動しただけ。上司は変わりませんが、部下がごっそり変わりました。

ただ、新しい職場の人たち。

前から思っていたのですが、いつも雰囲気が暗いんですよね。一日中シーンとしてて、黙々と仕事をしてる感じ。

異動が発表された後も、私に話しかけてくる人はひとりもいません。

過去うつ病になった人がいたり、退職者がたくさん出たりして、職場がガタガタになってることは知ってます。上層部の評判もよくない職場です。

にしても、隣の職場から新しい上司が来るんだから、一言くらい挨拶してくれてもいいと思うのですが、誰も話しかけてこない。こっちから話しかけても、どうもよそよそしいんですよ。

隣の職場とはいえ、やってる仕事が全然違うので、これまであまり話したことはありません。だから好かれることはないと思いますが、嫌われる理由もないはずなんです。

これっていったいどういうことなのでしょう??

人間関係が壊れた職場

前任の管理職と簡単な引継ぎの話をしました。

そこで私は、新しい職場の根深い問題を理解することできました。この職場、大きな問題に直面していました。

青葉

今までまったく知らなったのでびっくりしたよ!

うつ病に苦しむ人たち

メンバーの3分の1が、うつ病で今も投薬治療中でした。

過去うつ病で、何名かが一時休職していたのは知っていました。でも最近のことではなく、いずれも何年も前のことです。未だに治療中だったとは、私も知りませんでした。

私は管理職になって10年以上ですが、過去部下でうつ病を患ったのは1人だけ。(それも会社ではなく家庭の問題が原因でした)

同じ職場で3分の1のメンバーが同時にうつ病というのは非常にマズい状況です。

職場内でのいたずら

ある特定の女性社員に対するいたずらが頻繁に発生していることを聞かされました。

机の上や引き出しの中が散らかされていたり、パソコンの電源コードが抜かれていたり、という幼稚ないたずらですが、過去数年間、月に2回くらいのペースで続いているそうです。

こんな子供のようないたずらをする人間が私の会社にいるなんて、あきれるのはもちろんですが、とても悲しく残念に感じました。

その女性社員からも直接いろいろ聞いたのですが、幸い彼女はそこまで気に病んでいる様子ではありませんでした。

同じ職場の他の女性社員が犯人だと思っているらしく、むしろそう考えることで不安が和らいている様子でした。

困り顔(女子)

絶対○○さんの仕業に違いないから!ほんとバカみたいだよね!笑

本人があまり気にしてないのはよいことですが、実際犯人が誰かなのかは私にはわかりません。

犬猿の仲の人たち

「あの人だけは絶対無理!」

人は誰しもそういう相手が存在するかもしれません。

この職場では、そういう組み合わせが複数存在していました。

この手の問題は、管理職がある程度は配慮して、組織編制や異動を考えたりするものですが、この職場はずっと放置していたようです。容認していた、というより、気づいたときには遅かった、とのこと。

さて何から始めるか!?

企業

なんとかしてこの職場を再生してくれないか?

上司からそう頼まれて異動してきました。

私は数日、この職場を眺めて、何から手をつけていこうかと悩んでいました。

そして決めました。

青葉

よし!席替えだ!それだけじゃなく、職場の大移動だ!

席替えするだけではなく、職場の島を移動させることにしました。

私の前職場と新しい職場の島を入れ替える。つまり、私は同じ場所にとどまり、部下が全員ごっそり移動するという訳です。

こんなイメージです。

ひとつの職場が約20名なので、同時に40名の人間が机を移動するという、私の部門では前代未聞の大引越しです。通信回線の工事、電話番号の変更、名刺の作り直しなど、コストもかかる話です。

役員に事情を説明し、なんとか承認も得ることができました。困惑してましたが、私に無理を押し付けた立場上、NOとは言えない、言わせない笑

そして、今の職場と新しい職場それぞれのメンバーに職場移動について伝えました。

驚き顔

え?冗談ですよね!?

職場はザワつきました。

まあ当然の反応だろうと思います。

コストもかかるし、引っ越し作業中の数時間は仕事になりません。もちろん、自分たちで移動や掃除をするので、めんどくさいことです。

でも職場のみんなにすべての事情を話すわけにはいきません。

青葉

もう何十年も場所が変わってないし、平成も終わるしさ、やってみようよ!

軽いノリを演出して無理やり納得させました。

私の旧職場メンバーは、私の性格もよく知っているので、苦笑しながらも受け入れた様子。

ところが異動先の職場メンバーの多くは、あからさまに顔をゆがめていました。

廊下で、そのメンバーのひとりが私に話しかけてきました。私よりずっと年上の先輩社員ですが、私の部下です。

会社員

みんな言いづらいと思うので、私が代表して言いますが、席替えは反対です

私は正直ちょっとうれしく思いました。私に対して意見してくれる人がいるだけでも、まだこの職場は健全です。本当に終わっている職場だと、上司に誰も何も言わなくなりますからね。

青葉

みなさんの気持ちはわかりますが、とりあえずやらせてください!

私は笑顔でそう答えました。

(この先輩、その後誰よりも意気揚々と仕事するようになるんですけどね)

私が席替えを決断した理由

私の職場があるフロアはわりと大きくて、約100名の社員が働いています。

私の異動先の職場は、その大きなフロアの端っこ、壁際に位置していました。私が入社した20数年前からその場所でした。

壁際ってなんか居心地いいですよね。背後に誰もいない安心感でしょうか。

しかも、壁際にはその職場が保有するキャビネットがたくさん並んでいます。他の部門の何倍もの数のキャビネットを使っています。

なんでこんなにキャビネットが必要なのか?以前から私は不審に感じてはいたのですが、職場が違うので口出しはしませんでした。

異動して私の職場の所有物となったそのキャビネット、ドキドキしながら開けてみました。

青葉

なんじゃこりゃ・・・

私物のカバン、靴、帽子、雑誌、10年以上前の不要書類、製品サンプルなどなど・・・

あまりの光景に腰が抜けました。

ちなみに私物については、ちゃんと更衣室にロッカーがあるのでそこに保管するのがルールです。職場内のキャビネットに置くのはあきらかなルール違反。

青葉

ああなるほど、だから席替えしたくないのね

彼らが席替え(職場移動)を拒絶する理由は2つ。

➊ 人目につきにくい壁際に陣取ることの安心感

➋ 手の届く場所に私物保管することの便利さ

まあ気持ちはわかります。

そして、その職場のメンバーの机の上。

全員ではありませんが、書類や私物が山積みになっている人多数。

私は

仕事ができる人 = デスクがスッキリ

と確信しているので、この状態は見逃せません。

私は、この職場でまずやらなければならないことは、

整理整とん

だと確信しました。

整理整とんを実行するために、一度職場を物理的にひっくり返そうと考えました。

職場の大移動によって、大きく揺すぶってみます。

職場の雰囲気や、メンバーの気持ちを変えていくのは時間をかけなければなりません。だからこそ、物理的にすぐできることは、断行すべき。

青葉

やるとなったら、泣こうがわめこうがやっちゃうよ!

席替えの実行~その2か月後

職場移動と席替えを断行して2か月が経過しました。

私が以前にいた職場のように、にぎやかな雰囲気になってきたと感じています。

まずキャビネット。

部下の女性ひとりを、職場の安全衛生環境担当に任命し、彼女をリーダーにして徹底的に整理整とんしました。

みんなにブーブー文句言われましたが、私物は完全撤去。ルール通り、更衣室のロッカーに移送しました。

不要な製品サンプルはゴミ捨て場行き。あるいは入手元の部門に返却しました。

書類については、ざっと目を通して、保管期限を過ぎているものは廃却。保管期限内の書類だけ残しました。

結果として、4つあったキャビネットのうち、3つがガラ空きとなりました。とりあえず今は職場に置いてますが、いずれキャビネットそのものをどこか必要な部門に移送する予定です。

次に席替え。

いたずらを受けている女性は私の隣に座らせました。彼女は庶務業務をやっていて、とても頼りになる存在です。私の秘書的な仕事もやってもらおうと考えています。

そして、私の机の引き出しの一部を、彼女にも使ってもらうことにしました。私は管理職なので、他の社員よりも大きくて引き出しもたくさんある机を使っているのですが、元々持ち物が少ない私は、まったく使ってない引き出しがあります。それを彼女に提供しました。

これで少しはいたずらがやりにくくなるかな、と期待してのことです。実際、これをやりだしてからは、いたずらは止まっています。彼女もとてもよろこんでいます。予断は許しませんが・・・

他のメンバーの座席配置は、各自で決めてもらいました。私は一切口出しせずに、みんなが喧々諤々と座る場所を相談している姿をじっくりと眺めていました。普段はあまりしゃべらない人も、こういうときは積極的に発言しています。

青葉

なるほど、みんなのキャラが少し見えてきたかも笑

この座席配置を部下に勝手に決めてもらうのは、昔から私がやってきたやり方です。

ただし、私の両隣だけは私が指示します。誰も喜んで座りたがらないから笑

管理職によっては、部下の座席配置は自分の知恵の出しどころ!と一生懸命考える人もいますが、私はあまり気にしません。

部下は駒じゃないですし、そもそも私には部下のことはそこまでわかりません。部下のことをわかったつもりになって、駒のように座席配置を決めるのって、上司の慢心ではないか、とすら思っています。

子供じゃないんだから、そんなもん各自に任せればよいと割り切ってます。

青葉

上司の務めとは、そんなつまらんことではないのだ!

私の座席は、島のど真ん中あたりにしました。椅子をクルっと回転させれば職場を見渡せますし、20名の部下にいつでも話しかけられる距離です。

職場によっては、管理職が島と離れて壁際とかに偉そうに陣取ってますが、私は島の中に座るのが好みです。

部下には迷惑かもしれませんが笑、それでも迷惑に思われないようにすることが、上司として大切なの事なのです。

うつ病に苦しんでいる部下に対しては、現時点何もしてあげられていませんが、まずはちゃんと日々の様子を見てあげるしかないかな、と考えています。

雑談のススメ

職場移動と席替えによって、シーンと静まり返っていた職場は常にザワザワするようになりました。みんながおしゃべりするようになりました。もちろん仕事の話だけではなく、何気ない雑談も多くなりました。

ほとんどすべての会話は私の耳に自然と入ってきます。おもしろい話が始まると、私はクルっと椅子を回転させて、会話に入っていきます。会話を盛り上げるためにです。特に雑談は私の大好物です。

職場で私語はあまり良いことではないかもしれませんが、私は雑談ばかりしているにぎやかな職場が大好きです。雑談といっても、朝から晩まで雑談する人なんていません。雑談するときは思いっきり楽しんで、そして仕事には集中して取り組む。そんなサイクルの方が絶対に成果は出ます。

青葉

みんなの雑談に首を突っ込む私が一番仕事してないかも笑

もうひとつ雑談のよいとこがあります。

普段、おちゃらけている私が、たまにまじめな話をすると、みんな何事かと真剣に聞くようになるのです。

仕事をしていたら、正念場がたまにやってきます。みんなで力を合わせて、英知を結集して、短納期でやってしまわなければならない局面もあります。

そんなときは、私も真剣にみんなに話をして、協力を要請します。

私の職場のチームワークを強烈に感じる瞬間。私もみんなも職場へのロイヤリティが高まる瞬間でもあります。

異動してまだ2か月ですが、すでに私の職場は、役員さんたちをうならせるような成果をひとつ出しました。

企業

君たちが先陣切ってこの問題を解決してくれた!ありがとう!このやり方を他の職場にも水平展開させてくれ!

詳しくはお話できませんが、こんなことを言われました。

私の部下は、これまで見たこともないような笑顔を見せてくれました。

もちろん、席替えだけの効果ではありませんが、席替えによって職場の雰囲気が変わったことは紛れもない事実です。

青葉

たかが席替え、されど席替えなんだよね!