フジテレビのバラエティ番組『新しいカギ2時間SP』(2021年12月18日放送)にゲスト出演されたヒロミさんが、チョコプラ長田さんとのやりとりの中で、とても深くてイイお話をされていました。

チョコプラ長田さんからヒロミさんへの質問。

「売れて収入も増えてきたのですが、家を買うならいつがいいでしょうか?」

その質問に対するヒロミさんの答え。

「そんなの今でしょ。(収入の)浮き沈みなんて関係ないよ。関係ない。ダメだったら売ればいいし、ダメだったらやめりゃいいんだから、死ぬ訳じゃないんだから。」

ちなみにヒロミさんは、テレビ局の人に煽られて、28歳のときに勢いで家を購入し、今でもその家に住んでいるそうです。

そう考える理由について、このようにお話されていました。

「いろんなものを背負っていった方がいいのよ。家だとか、家族も含めて。いろんなものを背負うと、いろんなバックボーンができるから。奥さんがいて、とか、子供がいて、とか。いろんなものを背負っていくと深みが出て、それによって『ああ、こいついい男になってきたな』とかっていうので、仕事も変わってくるのよ。だから背負えるだけ背負っちゃえばいいんだよね。

この言葉を聞いた『新しいカギ』に出演されている若手芸人のみなさんも、とても感動している様子でした。

 

芸人さんは「高い家賃の部屋に住んだ方が出世する」という話をよくされますよね。

自分を追い込んだ方が努力もするし、部屋に相応しい人間になりたいというモチベーションもわいてくる、ということだと思います。

実際私自身も、管理職に昇格した30代の頃、新車が変えるくらいの値段の腕時計を購入して今でも愛用しています。(これはモチベーション向上のため、というより、自分への言い訳みたいなものでしたが)

今回のヒロミさんの話も似たような話ではありますが、周りが自分を見る目が変わってきて「仕事が変わってくる」というところが、非常に大切だと感じました。

家を買うべきかどうかはさておき、基本的に人は、あまり背負い込みたくない、身軽でありたい、と思う生き物だと思います。

「苦労は金を払ってでも買え」みたいな昭和の根性論がよろこばれる時代でもありません。

でも「身軽であることがベストアンサーだと考える必要はない」ということを、ヒロミさんは言いたかったのではないかと、私は思うのです。

 

背負い込むといっても、家族、家や車のローンなんかは、得られるものも大きいし、むしろ喜んで背負うこともできます。

ところが会社なんかだと、やりたくもない仕事や意味のなさそうな仕事を押し付けられることもありますよね。

「これ、自分にとって何の得があるの?」と疑問を感じることもよくあります。

 

ヒロミさんの話を聞いて、こんな言葉を思い出しました。

この世のどこかに、あなたを見る目、聞く耳あり

たとえ望んでいなかったものを背負い込まされたとしても、それをひとりで悩み苦しみ背負い込んでいたとしても、必ずどこかにそんな自分を見てくれている人がいるはずです。

まずはそう信じてみることで、心の重荷を少しだけ軽くしてみませんか?

つらい時やしんどい時に、頭の中でこの言葉をつぶやいてみてください。